
近年、運動器疾患の早期発見・早期治療の重要性がますます高まっています。特に、成長期における運動器の健康は、将来の健康にも大きく影響するため、早期からのケアが重要です。
学校健診は学校保健安全法に基づき、毎年児童生徒の健康状態を確認するために実施される健康診断です。
学校健診における運動器検診は、児童生徒の運動器の健康状態を把握し、異常があれば早期に発見・治療につなげるための重要な役割を担っています。
運動器検診の項目
- 姿勢:猫背や反り腰などの姿勢異常
- 脊柱:側弯症などの変形
- 下肢:O脚やX脚などの変形、扁平足
- 関節可動域:関節の曲げ伸ばしの範囲
- 筋力:主要な筋肉の力
- 歩行:歩行姿勢や歩行のリズム
- その他:骨粗鬆症などのリスク因子
これらの検査項目は、視診や触診、簡単な運動テストなどによって行われます。
運動器検診で異常が見つかったら?
運動器検診で異常が見つかった場合、精密検査や治療が必要になることがあります。
整形外科医に相談することをおすすめします。
当院も運動器検診に対応しておりますので、診察を希望される方はお気軽にお問い合わせください。
脊柱・胸郭の異常について
当院では、脊柱・胸郭の異常について二次検診を行っております。
側弯症
側弯症とは、背骨が左右に曲がる疾患です、原因が特定できない特発性側弯症が全体の約8割を占めます。特徴としては肩甲骨の突出具合が左右で異なる、肩や腰の高さが左右非対称、学校の健康診断で発見されることがあります。
当院では診断と治療についてはX線で確認し、程度に応じた治療を行います。
日常生活で気を付けること、早期の治療が必要か、治療の期間はどれくらいかなど、ご本人やご家族の不安や悩みをご相談ください。